素敵な映画と恵比寿デゥンケル | いろいろおいしい。

素敵な映画と恵比寿デゥンケル

3連休です。
でもスギ花粉のせいで、ウキウキ半分、むしろ鬱々。

たかだかどっか痒いだけだよね、と非発症者は言うし、
たしかにたいしたことない日はそうも思えるのですが、
私は数日前にその本当の脅威を思い知ったばかり。
2日間で去年1シーズン分が一気に飛ぶ、と言われたその日、
私は出社してから、目を掻き続けることを
数時間どうしてもやめることができなくて、
その結果「土偶」という不名誉な称号をもらうはめになった。

しかし3日間、家に閉じこもりきりというのもつまらない。
土偶を残す顔にマスク装着で、友人と恵比寿まで映画を見に。

映画は「ビフォア サンセット」。
イーサン・ホークとジュリー・デルピーが共演した
「恋人までの距離」(原題「ビフォア サンライズ」)の続編。
最初の映画をリアルタイムで見て、思い入れのある私にとっては、
もう大満足の仕上がり。
友人の高評価も、自分のことのようにうれしいくらい。
30女好きする、ツボを心得た大人のおとぎ話。
そんな風にも言えるかもしれないけど、
まあ何でもいいの。とにかくとっても楽しめたので。

そして、恵比寿と言えば、やっぱりビール。

レンガ造りの外観を見るからに楽しそうなビアホール、
ビヤステーション恵比寿に入る。
エビスもギネスももちろん飲むけど、
オリジナルの恵比寿デゥンケルに挑戦しなければ。
赤いデゥンケルは、舌に甘く、香り豊かで、
ザワークラウトとアイスバインを合わせると、
ドイツの消化不良を一掃するうれしいテーブルになった。

映画のあとは、一緒に見た人とその映画の話をするのが楽しい。
会話は、ビールが進むごとに夢見がちなものになり、
グラスの上の白い泡のようにふわふわと高く盛り上がり、
やがて酔いの黄色いもやの中に消えた。